画面の色そのままで!RGB入稿ができる貴重な印刷業者まとめ【同人誌・グッズ】

「このイラスト、印刷したら絶対に色がくすむだろうな…」

鮮やかなピンクや水色、蛍光グリーンを使ったデジタルイラストを描いているとき、こんな不安に襲われたことはありませんか?

通常の印刷所に入稿すると、強制的に「CMYK(4色)」に変換され、鮮やかな色は問答無用で濁った色に変換されてしまいます。これが、いわゆる「色死に」です。

しかし、諦める必要はありません。世の中には「RGBデータの鮮やかさを極限まで再現してくれる」希少な印刷所が存在します。

今回は、私が実際に試してきた中から、「ここなら安心して任せられる!」というRGB入稿対応の神業者を、用途別にご紹介します。

そもそも「RGB入稿」ができる印刷所はなぜ少ない?

おすすめ業者を紹介する前に、ひとつだけ重要な「現実」をお伝えさせてください。これを知らないと、「RGB対応って言ったのに、画面と同じじゃない!」とガッカリすることになってしまいます。

大前提:紙は「発光」しない

あなたが今見ているスマホやPCの画面は、それ自体がバックライトで「光って」います。この「光の三原色(RGB)」で表現された色は、眩しいくらいに鮮やかです。

一方、印刷物(紙やグッズ)は自分では光りません。部屋の明かりや太陽光を「反射」して色を見せています。

結論:どんなに凄い印刷機を使っても、「光っているモニター」と「光らない紙」の色を100%同じにするのは、物理的に不可能です。

ですが、「100%」は無理でも、「CMYK変換で50点になってしまう色」を「90点〜95点」まで引き上げることは可能です。それをやってくれるのが、今回紹介するRGB対応の業者たちです。

特に「死にやすい」色はこれだ

普通の印刷所(CMYK変換)に出すと、以下の色は高確率で「死に(濁り)」ます。

  • 蛍光グリーン、ライムグリーン(ただの緑色になる)
  • 鮮やかなピンク、マゼンタ(あずき色のように暗くなる)
  • 透き通るような水色、シアン(くすんだ青になる)
  • 彩度の高いオレンジ(茶色っぽくなる)

もしあなたのイラストでこれらの色をメインに使っているなら、これから紹介する業者を選ぶ価値があります。

あわせて読みたい:「色がくすむ…」を回避!RGB入稿できる印刷所&CMYK変換の罠と対策

【ジャンル別】RGBデータでも鮮やか!おすすめ印刷業者4選

それでは、ジャンルごとに「ここにお願いすれば間違いない」という業者をご紹介します。

【同人誌・イラスト集】肌色も金髪も生き返る「ペンタロー」

同人活動をしている人の間で、今「RGB入稿の救世主」と呼ばれているのが「同人誌印刷ペンタロー」です。

ペンタローでRGB印刷を試してみる

通常の印刷所では、肌色が土気色になったり、金髪キャラの髪が黄土色にくすんでしまうことがよくあります。しかし、ペンタローのRGB印刷は驚くほど鮮やかです。

  • ここが凄い:最新のオンデマンド機により、RGBの色域を最大限維持。特にキャラクターの「肌の血色」や「髪の透明感」の再現度が段違いです。
  • 向いている人:同人誌の表紙、イラスト本、ポストカードを作りたい人。少部数から頼めるのも魅力です。

【ポスター・カレンダー】7色インクの圧倒的表現力「カレンダー研究所」

自分の一枚絵を大きく印刷して飾りたいなら、「カレンダー研究所」が最強の選択肢です。

カレンダー研究所を見てみる

  • ここが凄い:通常の4色(CMYK)ではなく「7色インク」を使用しています。これにより、CMYKでは絶対に再現できない「空の深い青」や「夕焼けの絶妙なグラデーション」が、モニターで見たままのように印刷されます。
  • 向いている人:A3〜A2サイズのポスターやカレンダーを作りたい人。風景写真や、背景を作り込んだイラストに最適です。

【アクスタ・スマホケース】1個から安く作るなら「ME-Q」

アクリルスタンドやスマホケースなどの「グッズ」なら、「ME-Q(メーク)」がおすすめです。

ME-Q(メーク)を見てみる

ME-QはUVインクジェットプリンターを使用しており、CMYK変換の中では比較的発色が良く、くすみが少ないのが特徴です。何より1個から数百円で作れるため、「まずは1個作って色味を確認する」という使い方ができます。

あわせて読みたい:アクスタの命!「白版(ホワイトデータ)」の正しい作り方【入稿データの基礎】

【Tシャツ・布製品】生地への発色が良い「Up-T」

アパレルグッズを作るなら、「Up-T(アップティー)」が強いです。

Up-T(アップティー)を見てみる

特に「ドライTシャツ」などの化学繊維素材へのプリントは、インクが生地によく馴染み、綿素材よりも発色が鮮やかに出る傾向があります。「着るグッズ」を作りたいときはここを選びましょう。

RGB入稿で「失敗しない」ためのデータ作成ルール

最後に、RGB入稿の効果を確実に得るための「データ作成の鉄則」をお伝えします。ここを間違えると、どんなに良い業者でも変色します。

重要:カラープロファイルは「sRGB」+埋め込み必須

RGBデータにはいくつか種類がありますが、必ず「sRGB」を選んでください。「AdobeRGB」などの広色域設定は、対応していない印刷機だと色が派手にズレる原因になります。

最重要:保存時に「ICCプロファイルの埋め込み」にチェックを入れること!

PhotoshopやClip Studio Paintで保存する際、このチェックボックスが外れていると、印刷所側のPCで色の解釈が変わってしまい、「意図しない色」で印刷されてしまいます。必ずチェックが入っているか確認してください。

アプリ別!書き出し形式の正解

画質劣化やノイズを防ぐため、以下の形式で保存しましょう。

使用アプリ 推奨保存形式 理由
Photoshop / クリスタ PSD レイヤー統合済みのPSDが最も安全
アイビス / Canva PNG 可逆圧縮で画質劣化がない
全般(非推奨) JPEG ノイズが乗りやすく、細かい色が汚くなる

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まとめ:作りたいものに合わせて「RGB対応」を選ぼう

「紙は発光しない」という物理的な限界はありますが、RGB対応の印刷業者を選ぶことで、CMYK変換特有の「あのガッカリ感」は劇的に改善できます。

自分の作りたいものに合った業者を選んで、理想の色鮮やかなグッズを手に入れてくださいね!